公務員の辞め方 PR

公務員を辞めるベストなタイミング【3パターン別】

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公務員を10年勤めてから、30代半ばで民間企業へ転職したユウキです。

私が公務員をやめた理由や自己紹介はこちらの記事にまとめていますので、もしご興味あればご覧ください。

「公務員辞めたい。」

「いつ退職するのがベストなんだろう……」

「できるだけ周りに迷惑をかけないように辞めたい……」

公務員を辞める時期はいつがいいのか、聞ける人もいなくて悩んでいませんか?

後任を考えると、やっぱり3月末がベストです

あなたにとってベストな退職時期を決めるには、何を優先するのか決めることが必要です。

例えば、以下のポイントがありますね。

優先するポイントの例
  1. 職場への負担を最小限にする
  2. ボーナスを貰ってから退職する
  3. 辛い職場から自分の心身を守る

私が退職するタイミングを決めた一番の要素は「①職場への負担を最小限にする」でした。

当初は年度末退職を希望していましたが、人事担当者から後任の手配ができる5月末の退職に。

現職への迷惑を最小限にして辞めた私から、この記事では以下の内容を詳しく書いていきます。

  1. 3パターン別のベストな退職タイミング
  2. 転職活動をいつ始めるべきか
  3. 現職への負担を最小限にして転職する方法

ちなみに私は

  • ・30代なかば
  • ・転職経験なし
  • ・特別なスキルなし
  • ・妻子持ち(妻は専業主婦)

という状態から民間企業へ転職し、5年間勤めました。その後、また別の企業に転職しました。

同じような境遇の方のお役に立てれば幸いです。

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パターン別のベストな退職タイミング

大原則:転職先の入社希望日に合わせる

公務員を退職するタイミングを決める時に最も重要なのが、転職先がいつあなたに入社してほしいかということ。

あなたの今の職場が人手不足で大変なのは分かりますが、転職先も同じように人手不足で困っているからこそ、あなたを採用しています。

「できるだけ今の職場に迷惑をかけたくない……」

「ボーナスをもらってから辞めたい」

いろいろ現職や自分の都合が気になってしまいますが、新しい職場が一番大切です。

これからお世話になる会社だから、大切にしないとね!

新しい職場の希望に合わせるのを前提としたうえで、公務員を辞めるタイミングは3つのパターン別に次のとおりです。

オススメ順に並べていますので、それぞれ詳しく書いていきますね。

パターン1:職場への迷惑を最小限にしたいなら3月末

私が一番にオススメするのは、年度末(3月末)の退職です。

年度末なら次の特徴があるので、組織とあなた双方にとってスムーズに退職が進められます。

3月末退職のメリット
  1. 年度末の異動に合わせて後任をつけやすい
  2. 業務引継ぎをしていても目立たない

ちなみに、年度末の退職なら必ずあなたの後任がつくとは限りません

あなたの退職も含めて、いろんな要素を踏まえて人事が決められています。後任がつくかどうかは、あなたのポストの重要性次第です。

人員配置を決めるための要素
  • ・退職者(定年退職含む)
  • ・休職者
  • ・組織再編

パターン2:ボーナスをもらいたいなら5月末か11月末

公務員のボーナスをもらってから辞めたい方は

  • ・夏のボーナスなら5月末
  • ・冬のボーナスなら11月末

に退職にすると、ボーナスをもれなくもらえます。

私自身も5月末退職で、6月支給のボーナスを無事受け取れました!

公務員のボーナスについて関係するのは、以下3つの日付です。

ボーナスが支給されるかどうかを決める3つの日付
  1. 退職日
  2. 基準日(6/1及び12/1)
  3. 支給日(6/30及び12/10)

簡単にまとめると、「①退職日」が「②基準日」の一ヶ月以内であればボーナスがもらえます。

国家公務員の場合は、給与法第十九条の七に勤勉手当(ボーナス)について書かれていますね。

(勤勉手当)
第十九条の七 勤勉手当は、六月一日及び十二月一日(以下この項から第三項までにおいてこれらの日を「基準日」という。)にそれぞれ在職する職員に対し、当該職員の基準日以前における直近の人事評価の結果及び基準日以前六箇月以内の期間における勤務の状況に応じて、それぞれ基準日の属する月の人事院規則で定める日に支給する。これらの基準日前一箇月以内に退職し、又は死亡した職員(人事院規則で定める職員を除く。)についても、同様とする。

給与法第十九条の七

上記の給与法で太線にした部分によって、退職日が支給日より前であってもボーナスが受け取れるんですね。

夏のボーナスなら5/1〜5/31の間が退職日なら、ボーナスはもらえるんだね

ほとんどの地方公務員のボーナスも、国家公務員に準じて支給されます。詳しくはお勤めの都道府県、市町村の条例を調べてみてください。

ちなみに、宮城県庁でも国家公務員の給与法と同じようなルールでしたので、ご参考まで。

パターン3:心身が辛いならすぐ辞める

働いているだけで心身が辛い場合はすぐにでも辞めましょう。

何日前に辞められるかはお勤めの省庁、都道府県によりますが、以下のようになっています。

組織名退職日を伝える時期
某省庁(私の元職場)退職希望日の30日前
東京都退職希望日の10日前
愛知県稲沢市退職希望日の30日前
山形県鶴岡市退職希望日の1ヶ月前

だいたいどの職場も退職希望日の30日前としているところが多いです。

退職を申し出てから辞められるまでの日数すら勤めるのが辛ければ、すぐ有給に入ってしまうのでも良いと思います。

あなたの体、心ほど大事なものはないですから。

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退職時期は自分ひとりでは決められない

退職時期は自分ひとりでは決められない

退職する時期については自分ひとりでは決められないことがほとんど。その理由は以下の3つです。

それぞれ詳しく解説していきますね。

いつ転職先から内定がもらえるか分からない

転職活動の開始から内定までどれくらいかかるかは、予想はできません。

内定までのプロセスは以下のとおりです。

「①転職エージェントの登録」から「⑤内定」までは2,3ヶ月かかると言われています(出典:DODA)。

私はこれまで2回転職を経験しており、それぞれにかかった時間はつぎのとおりです。

  • ・1回目の転職:1ヶ月
  • ・2回目の転職:3ヶ月

元同僚で転職した人たちもだいたい3ヶ月以内で転職を決めていますね

転職先での勤務開始日が分からない

内定をもらったあと、転職先からいつから来てほしいと言われるかも予想ができません。

企業側も人員不足で求人をかけているので、あなたが働き始めるのが早ければ早いほど良いといえますね。

私の転職2回の経験では、どちらの企業も3-4ヶ月待ってくれました。

  • ・1回目の転職:内定から4ヶ月待ってくれた
  • ・2回目の転職:内定から3ヶ月

退職交渉や引き継ぎ、有給消化を考えると、内定から入社までの期間は1-2ヶ月のところが多いようです。(出典:リクルートエージェント

現職よりも、転職先の都合を優先させて入社日を決めましょう

現職との退職交渉がどれくらいかかるか分からない

現職との退職交渉もどれくらいかかるか分かりません。

勤務している組織の規定にもよりますが、ルール上は一ヶ月以上前に言えば退職できると考えて良いでしょう。

でも実際に退職交渉にかかる期間は、次の4つによって増減します。

退職交渉の長さを決める4つの要素
  1. あなたの役職
  2. 人員不足の程度
  3. 繁忙期かどうか
  4. 直属の上司の理解

など様々な要素によって、退職交渉に必要な日数が変わってきます。

ルールとは関係なく、退職交渉に時間がかかることもありますね

次の章からは、

  • ・退職するタイミング
  • ・退職後に残される同僚
  • ・自分のせいで業務が滞るのではないか

について心配しているあなたへ伝えたいことをまとめていきます。

転職するときに現職の心配は無用

悲しい話ですが、あなたの代わりはいくらでもいるので、現職の心配は不要です。

「自分が辞めたらこの業務が回らない」と思っていても、明日からあなたがいなくても仕事は問題なく回っていきます。

私は9回以上転勤や転職で職場が変わっていますが、自分がいなくなったあと業務が回らなくなったことは一度もありません。

あなたにしかできない業務なんてないので、安心して退職してOKです!

最優先は次の職場がいつ来てほしいと思っているかです。

辞める職場には服務規程を守ればそれでいいんです。それ以上対応する必要も義務もありません。

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転職活動開始から内定までの各ステップ

公務員を辞めるまでの5ステップ

公務員から転職するための流れは次の5ステップです。

私自身、この順序で退職できました。

公務員の退職手続きの流れ
  1. 公務員として働きながら転職活動&内定獲得
  2. 辞める時期は内定先に合わせる
  3. 上司と面談し、退職意向を伝える
  4. 人事担当者と面談
  5. 退職願などの事務手続き

詳しくはこちらの記事「【公務員の退職手続き】転職活動の開始から退職願の提出までの流れ」にまとめています。

特にポイントなのが「①公務員として働きながら転職活動&内定獲得」を最初に達成することです。

転職先が決まらないまま辞めると、次のリスクがあります。

転職先を決めずに辞めた場合のリスク
  1. 転職活動が長引く
  2. 無職期間が長くなり、さらに転職活動が難航する
  3. 安定収入がなくり、金銭&精神的に追い詰められる
  4. 余裕がなくなり、転職先で妥協してしまう

【まとめ】公務員を辞めるベストなタイミング

パターン別退職のベストタイミング

公務員を辞めるベストなタイミングは、3つのパターン別に以下のとおりです。

パターン別退職のベストタイミング
  1. 職場への迷惑を最小限にしたい→3月末
  2. ボーナスをもらいたい→5月末か11月末
  3. 心身が辛い→すぐに辞める

ただし、退職にベストな時期を自分で決めたとしても、思う通りに行く可能性は低いと考えたほうが良いです。

具体的には、以下の3つについて自分ではコントロールできないからですね。

退職時期をコントロールできない理由 
  1. いつ転職先から内定がもらえるか分からない
  2. 転職先での勤務開始日が分からない
  3. 現職との退職交渉がどれくらいかかるか分からない

若いほど転職市場では有利なので、今日からでも転職活動を始めるのがベスト!

公務員の仕事がとても忙しくて転職活動どころじゃないという気持ち、とても良く分かります。

でも行動しない限り、転職できる可能性はゼロです。

転職できるのは優秀な人ではなく、忙しいなか転職活動をしてきた人です。

少しでも好きな仕事、興味の持てる仕事をすることで、人生がきっと楽しくなるはず。

私の転職前後の変化については、【体験談】公務員から民間への転職はきついのか?結果→仕事が楽しく&残業激減で詳しく記載しています。

あなたの人生が転職によって楽しく、充実したものになることを願っています。

それでは、また。

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公務員が年度途中で退職するのは迷惑?なるべく迷惑をかけない辞め方を解説 公務員を10年勤めてから、30代半ばで民間企業へ転職したユウキです。 仕事が好きになれず、「転職したいけどできない…」そんな方の...
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ユウキ
公務員を退職して7年目。33歳で公務員から転職し、38歳で2回目の転職をしました。 公務員を辞めるのが怖くて10年も続けてしまった経験から、 「公務員を辞めるのは珍しくない」 「元公務員でも民間の仕事ができる」 を伝えたくて、ブログ運営をしています。 自分にとって大切なのは職場の安定ではなく、家族との時間、やりがいのある仕事だと気づき、11年目で公務員を退職。 今は残業月20時間以下の毎日を過ごしています。 私が公務員を辞めた詳しい理由は下記の記事をご覧ください。