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「公務員を辞める人は優秀」は本当か?

「公務員を辞める人は優秀」は本当か
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公務員を10年勤めてから、30代半ばで民間企業へ転職したユウキです。
「公務員の仕事が好きになれず、転職したい人の助けになりたい」
という想いで公務員から転職してブログを書いています。

私が公務員をやめた理由や自己紹介はこちらの記事にまとめていますので、もしご興味あればご覧ください。

「このまま公務員を続けていていいのだろうか…」「でも優秀な人じゃないと辞められないんだよな」
そう悩んでいませんか?

ネットでは「優秀な人ほど先に辞めていく」といった声を見かけることも多いです。「自分みたいな優秀でもない人は、公務員を辞められない」と思ってしまいますよね。

私も、公務員を辞めていく先輩を見ながら「あの人は優秀だから転職できたんだ」と思っていました

でも実際には、「優秀じゃないから辞められない」というのは思い込みです。そもそも、「優秀かどうか」なんて職場に合うかどうかで変わりますし、他人の意見なんて当てになりません。

この記事では、「優秀とはいえない自分も、公務員を辞めてやっていけるのか?」という疑問を持つあなたに向けて、判断のための視点や実例、具体的な準備方法まで詳しく解説します。

公務員時代に上司から毎日怒鳴られるくらい、ポンコツな私でも転職できました。この記事であなたも「転職できる」と思ってもらえれば嬉しいです

なぜ「優秀な人ほど辞める」と言われるのか?

私が公務員だった11年間、役所を辞めていく人を見ていた経験から、「優秀な人ほど辞める」と言われる理由は次の3つではないでしょうか。

それぞれ私の経験を踏まえ、詳しく解説していきますね。

「民間企業で働く人は優秀」という“思い込み”

公務員の間ではなぜか「民間企業では公務員は通用しない」「公務員より民間企業の人のほうが優秀」という思い込みがあるように思います。
そのせいか、「公務員から民間企業に転職できる人は優秀なんだ」というイメージにつながっているのではないでしょうか。

民間企業で働いている友人を見ると、自分にはないスキルや経験を積んでいるように見えたな…

だから民間企業で働いている人は公務員より優秀っていうイメージがあるのかも

公務員を辞めてから民間企業を2社経験しましたが、公務員より民間企業にいる人のほうが優秀とは思いませんでした。基礎能力としてはそれほど変わりません。むしろ、お客様とのやりとりや、文章作成能力などは公務員のほうが高いくらいです。

公務員として働いているうちに身についている基礎能力はあると感じています

辞めていく人は成果主義の職場を求める人が多い

公務員の世界は年功序列が基本。どれだけ頑張っても、昇進や給与が大きく変わることはありませんよね。
一方、民間企業では成果や努力が比較的評価されやすく、30代前半でリーダーになる人も多いです。

経験した民間2社とも、社内で実績を出したり、人望があったりすれば年齢にかかわらず昇進してるよね

その代わり、あまり実績を上げていないと判断されてると、50代後半でも管理職になってない人も多いね

そのため、成果志向が強い人や、自分の実力で勝負したいと考える人ほど、公務員の評価制度に失望します。早い段階で「ここで頑張っても報われない」と感じて民間へ転職してしまいます。

キャリア志向が強い人は見切りが早い

「異動のたびに全く関係ない部署を回ってて、どの分野でも専門家といえない」
「このままだと、公務員辞めたときに民間で雇ってもらえない人材になってしまうのでは…」
と将来像を思い浮かべたとき、「もっと自分の専門性を高めたい」「興味のある業界に挑戦したい」と考えて辞めていく人もいます。

「自分のキャリアは自分で決めたい」と考えている人は、自分の専門やこれまでの経験を無視した公務員の人事配置に絶望する人も多いですよね。だからこそ、転職市場の情報に敏感で、自らの可能性を信じて転職の準備をすぐ始めます。

そういう危機感を持った人は、公務員のときから専門分野の勉強や資格取得をしていたりしますね

それが周囲から見れば「資格をとれるほど優秀」「優秀だから辞めていった」という印象になるのです。

明確な“優秀さ”の定義はない

「優秀な人ほど辞める」理由を書いてきましたが、そもそもこの「優秀な人」には明確な条件はありません。あやふやで誰が決めているかわからない「優秀さ」を信じてはいけない理由は、次の2つです。

そんな曖昧な基準で自分を判断し、転職をあきらめるなんてもったいないです。この「優秀さ」がいかにあいまいで、当てにならないかを説明していきます。

環境が変われば「優秀」かどうかも変わる

今の職場で成果を出せてなかったり、上司に怒られているから、「自分は優秀じゃない。公務員を辞めても転職できない」と思っていませんか?
私も公務員時代、そう思っていました。でも「優秀かどうか」って環境によって変わるはずです。

仮に、「優秀かどうか」を周りの人がどう思っているかで判定するとします。
例えば私の場合、これまで様々なアルバイトや職場を経験しましたが、それぞれの現場で「優秀」と思われたり、「ポンコツ」判定をされていたりします。

職歴優秀 or ポンコツ
家庭教師のアルバイトポンコツ
某飲食チェーン店のアルバイトポンコツ
入省1年目(本省)優秀
入省2年目〜4年目(地方の事務所)ポンコツ
入省5年目〜6年目(本省)ポンコツ
入省7年目〜9年目(本省)優秀

アルバイトや地方の事務所では、周りの人に迷惑をかけっぱなしでした…

同じ人でも場所によって「優秀」って思われるかどうかが変わるのね

「優秀かどうか」は他人の判断で、曖昧なものです。あなたが優秀と思われるかどうかも、働いている場所、周りの同僚によって変わります。そんな曖昧な基準で「自分は優秀じゃない」って思い込んで、転職を諦めるなんてもったいないです。

「公務員の仕事が向いていない」=「優秀じゃない」ではない

今までやってきた公務員の仕事に「向いていない」としても、それは「あなたが優秀じゃない」ということにはなりません。

あなたの特徴が公務員に向いてないだけで、職場を変えれば活躍できる可能性は十分あります

転職できるかどうかは「公務員の仕事に向いているかどうか」よりも、転職までの「準備」と転職先企業との「相性」のほうが重要です。

民間企業は「とにかく売上を上げる人」を探しているイメージがありますが、実際は職場の雰囲気・文化・働き方など、求職者と会社の相性が合うかも重視されます。

企業の中でも求める人のタイプは様々で、公務員の着実な業務遂行力を評価してくれる部署もあるよね

今の会社では、どんなに素晴らしい経歴でも、今の職場の人と仲良くやれそうじゃない人は不採用になっている印象です

つまり、「優秀だから転職できる」のではなく、「自分の能力と得意をしっかり把握をして、自分に合った会社を見つけたから転職できる」のです。

あなたは転職に向いている?5つのセルフチェック

「本当に自分は公務員を辞めて、うまくいくのか?」
そんな疑問を持つあなたのために、民間企業への転職に向いているかどうかを判断するための5つのチェック項目を用意しました。

このリストは私とその周りで転職していった人たちで、多く当てはまる特徴をまとめています

3つ以上当てはまる方は、転職を前向きに検討する価値が十分にあります。

公務員から転職すべきか:5つのチェックポイント
  1. 公務員の仕事が面白くない
  2. 業務の効率化など自分のアイデアを活かしたい
  3. 自分の成果に応じた給料が欲しい
  4. やってみたい仕事が明確にある
  5. 年功序列で昇進していく職場が嫌い

私の場合、①、②、⑤が当てはまっていました

このチェックリストの多くに当てはまる方は、公務員組織で働いているだけでストレスが溜まりがちです。

「なんでこんな人が管理職なの…」っていう人がウヨウヨいたからね…

仕事が面白くないから、毎日職場に行くのがイヤで辞めたくて仕方ありませんでした…

私は転職したあと、仕事もそれほど嫌ではなくなりました。日曜日で翌日が仕事でも、「あ、明日仕事か」くらいに思えるようになり、「辞めたい」とは思わなくなったのは良かったと思っています。

公務員から民間企業へ初めて転職した私の例

公務員から民間企業へ転職したのが7年前。転職してから、公務員を辞めたことを後悔したことは一度もありません

もちろん良いことばかりではなく、大変だったこともあります

民間に転職してよかったこと、大変だったことをまとめると以下のとおりです。

転職してよかった点
  1. 業務は公務員でもできるレベル
  2. 残業時間は公務員時代の1/4以下(月20時間以下)に
  3. 人間関係も改善
民間に転職してから大変だったこと
  1. 判断スピードが速い
  2. 給料は公務員の時より下がることが多い
  3. 会社が儲からないと給料も上がらない

詳しくはこちらの記事【体験談】公務員から民間への転職はきついのか?結果→仕事が楽しく&残業激減にまとめています。初めての転職をしたあと、仕事についていけるのか不安がある方にとって、体験談の一つとしてお役に立てるかと思います。

まとめ:自分を知り、業界や企業を知れば転職できる

「優秀じゃないと転職できない」「自分は特に能力も高くないし転職なんて無理…」と思い込むのはやめましょう。他人が判断する「優秀さ」なんてあいまいですし、転職は「これからの人生をどう生きたいか」という意思と準備が大切です。

転職するためにすべき準備はつぎの3つです。

転職するためにすべき3つの準備
  1. 自己分析を十分する(自分の得意なこと、やりたいことを把握する)
  2. 転職先の業界や企業について、「ここで働きたい」と思えるまで調べる
  3. 自分の得意を活かせる転職先の企業を見つける
  • ・公務員という仕事が自分の実現したい生活に合うのか
  • ・自分が年老いて死ぬときに、公務員を続けたことを後悔しないか

をよく考えて、公務員を続けるかを決めてほしいと思います。

公務員から転職をすると決めた人は、早めに知人、先輩など転職経験のある人の力を借りるのがオススメ。周りに相談できる人がいないなら、転職のプロである転職エージェントへの登録をしてみましょう。スマホ上で10分もあれば終わります。
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ユウキ
公務員を33歳で転職し、会社員5年目。 公務員を辞めるのが怖くて10年も続けてしまった経験から、 「公務員を辞めるのは珍しくない」 「元公務員でも民間の仕事ができる」 を伝えたくて、ブログ運営をしています。 自分にとって大切なのは職場の安定ではなく、家族との時間、やりがいのある仕事だと気づき、11年目で公務員を退職。 今は残業月20時間以下の毎日を過ごしています。 私が公務員を辞めた詳しい理由は下記の記事をご覧ください。 https://www.koumuin-jobchange.com/reasons-why-i-quit-government/